今金町の望郷を想う 

  • 2021年1月25日
  • 2021年1月27日
  • 介護
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茨城県で一日のほとんどをベットですごしている95歳の父は、昼間に大声で「おーい、おーい」叫んでいた。 目もしっかり開いている。 しかし、心は遠く離れた北海道の今金町にいるようだ。

どうやら、今金町の役場の近くのおばちゃんが家にいなくなり、心配し、皆で会議を行っているようだ。 その言葉はとても丁寧かつ冷静であり、「夜暗いが・・・皆でまず手がかりを探そう」など話し合いを行っている。 先ほど大声を上げていたのは、人を集めたり、行方不明者を探しているためであろう。 はなから警察頼みにはしない、困っている人は、皆で協力して助けると言っている。 知らないおばさんだというが、とにかく心配している。 さすが、今金町の人だと思う。

2時間ほど続き、興奮してベットの柵に腕をぶつけて内出血もしたりした。 そして、おそらく疲れたのであろう。 静かな吐息で眠りについた。

茨城県に来て、7年を経て、すでに身体の自由も効かない父であるが、その精神はまだお人助けを続けている。 寡黙な父は、寝たきり状態でも、今もなお遠く離れたふるさとを守ろうとしている。 

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自由に生きる人生とは?

私は、北海道の年老いた両親がいたたまれなくなり、茨城県に呼び寄せ介護を選択し、会社をやめました。 一方、これまで私は困っている外国人をたくさんお世話してきましたが、勧めに応じてマッサージ店を開業したところ、現在100倍返しで外国人が私の生活を支えてくれるという良く分からない展開になってます。 しかし、私自身はまだ何をしたいのか分かりません。 当ブログは、そんな52歳で脱サラした男の忘れ防止日記というか、自分自身を見つける旅というか、そんなものに一歩踏み出したいということなんです。

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